酸化
(oxidation:さんか)
加熱の際、金属が酸素と結合して酸化物をつくり、これが表面に積層されたものをスケール(銹)という。残留応力 (residual stress:ざんりゅうおうりょく)
「内部応力」ともいう。鋳物の例でいうと、溶湯は型形状の細かい部分や表面部から冷えて先にかたまり始めるが、内部では後から冷えて収縮しようとする。その際、すでにかたまった外部には内に引張られて縮もうとする力と内部には外部に引張られる力が残る。こうした金属内部に残留する応力のことを「残留応力」という。シェルモールド (shell moulding:しぇるもーるど)
→内部応力
精密鋳造法の一種。珪砂に熱硬化性高分子材料を加えたものを金型(雄型)の上におき、金型を加熱すると金型に接した側が硬化して、一種の殻状のものができる。この殻状のものシェルと称し、これを組み合わせてその中に溶融金属を注入して鋳物をつくる。質量効果 (mass effect:しつりょうこうか)
鋼材の質量の大小によって熱処理効果の異なる割合をいう。質量効果が大きいということは鋼材の大きさによって、熱処理効果の違い方が大きいということであり、大物になるほど焼きの入り方が少なくなるということを意味している。質量効果が小さいということは小物はもちろん、大物でもよく焼きが入るということである。絞り (reducation of area:しぼり)
引張試験で破断した材料片の最少断面積Aと最初の断面積Aoとの差(小さくなった面積)を最初の材料片断面積Aoで割った百分率(%)シャルピー衝撃試験 (しゃるぴーしょうげきしけん)
衝撃試験の方法で試験片の両端を支えて中央部を折って衝撃値を求める。シャルピー衝撃試験で試験片を破断するために使われた吸収エネルギーをその破断した部分の面積で割った値を求める方法で、一般にこの値が小さいのは脆い。ショア硬さ HS (shore hardness test:しょあかたさ HS)
反発硬さで鋼材や非鉄金属など材質に左右されず、広範囲で測定できる。測定方法は、一定の高さから試験片の面に向けてハンマーを落とし、その跳ね上げ高さの比例値で示す。衝撃試験 (impact test:しょうげきしけん)
材料が動的衝撃に対する抵抗の度合いを測定するもので、ねばり強さ「靭性」、もろさ「脆性」を知ることができる。特に脆性を知る有効な試験方法である。シャルピー衝撃試験、アイゾット衝撃試験が代表的である。衝撃値 (impact value:しょうげきち)
材料が動的衝撃に対する抵抗の度合いの測定値。時効硬化熱処理 (age hardening heat treatment:じこうこうかねつしょり)
「固溶化熱処理」した合金は、本来ならば低温で析出するはずの合金元素が、急冷により析出する間もなくむりやりとけ込まされた状態となっており不安定である。これが時間の経過につれて本来の安定な状態に戻ろうとして、ところどころ析出してくる。この析出により結晶はすべりにくく硬くなる。これを「時効硬化」といい、「析出硬化」ともいう。時効硬化には常温時効硬化と人工時効硬化があり、後者を「析出硬化処理」という。縦弾性係数 (じゅうだんせいけいすう)
→ヤング率(縦弾性係数 E)靭性 (toughness:じんせい)
物質のねばり強さを技術用語で「靭性」という。引張試験での「伸び」の大小とは直接関係しないが、衝撃にあっても割れにくい性質である為、衝撃試験の数値が大きければ、一般にねばり強いといえる。水冷式銅モールド (すいれいしきどうもーるど)
→強靭性
連続鋳造機の湯のでる所にこのモールドがあり、鋳片の形ができるところで、ブルーム、ビレット、スラブ等と形状に合わせた銅で水冷式で造られる。すきま腐食 (すきまふしょく)
構造的に形成されたすき間の内部が腐食される現象であり、特にステンレス、アルミに多い。材料の合わせ目、溶接部、ごみや付着物の下などがすき間となる。ステライト (stellite:すてらいと)
硬質鋳造合金工具材料でコバルト、クロム、タングステンを多く含み、高温でも硬さが落ちない切削工具や弁の盛金などに賞用されている。本材は鍛造できないのが欠点で、脆くて衝撃で欠損しやすいが、耐摩耗性と高温硬さが大きく、熱膨張係数と溶融温度が鋼に近いので砂型 (すながた)
盛金用に最適である。
鋳物を造る時の鋳型として砂でつくる型のこと。砂型にも焼型、セメント鋳型、生砂、油砂、シェル鋳型、フラン樹脂等があり、砂にもSiO2の含有量により、高温用等の差異がある。脆化温度 (せいかおんど)
鋼材をある温度(ex.435℃)で熱処理すると伸びがでなくなる所がある様に、伸びや衝撃値が異常に低くなる点を脆化温度という。しかし、熱処理で復元も可能。精密鋳造法 (precision casting:せいみつちゅうぞうほう)
精密な鋳型を適当なものでつくり、精巧な鋳物を作る方法をいい、ロストワックス法、インベンストメント法、シェルモールド法、マイクロキャスト法、マーカスト法などの総称である。これらの方法によるときは、鋳造後はほとんど機械加工を必要とせず、薄肉鋳物や複雑な構造の鋳物をつくることができる。析出硬化熱処理 (precipitation hardening heat treatment:せきしゅつこうかねつしょり)
固溶化熱処理(溶体化処理)の後、時効硬化(析出硬化)を人工的に行うことをいい、ステンレスでは600番代のものが代表例である。この処理により、硬度が上昇する。せん膨張係数 (confficient of thermal expansion:せんぼうちょうけいすう)
温度変化による膨張・収縮を温度が1℃上昇したとき、元の長さに対する単位長さの伸びで示す。(μm/℃)全面腐食型 (general corrosion:ぜんめんふしょくがた)
金属表面が海水、薬品、ガス等によって全面的に腐食が進行すること。腐食形態には全面腐食型、局部腐食型(孔食、粒界腐食、すきま腐食、応力腐食割れ等)があるが、形態としては全面腐食型の方が安定している為、良好である。