カジリ・焼付
(かじり・やきつけ)
ある金属が他の金属上を移動するとき、金属表面が不完全潤滑のとき摩擦熱によって溶着してしまうことをいう。硬さ (hardness:かたさ)
「物体の硬さはとは、これを他の物体をもって押しつけるとき、その物体の変形に対する抵抗力の大きさをもって規定する」との定義であるが実際には「ブリネル硬さ HB」「ショア硬さ HS」「ロックウェル硬さ HRC」「ビッカース硬さ HV」の値で比較して硬さを知ることになる。一般に硬い材料は強さや耐摩耗性が大きく、伸びや絞りが小さい。また、HB、HS、HRC、HVの相関はかたさ換算表で確認するが、大体の目安は以下の様になる。硬さ試験 (hardness test:かたさしけん)
HV≒HB 、 HS≒HB / 10+12 、 HS≒HRC+15
→硬度
材料の機械的性質の中で硬さを調べる試験で、押込み硬さ(HB ブリネル硬さ、HV ビッカース硬さ、HRC ロックウェル硬さ)などがあり、反発硬さ(HS ショア硬さ)の2種類に区分けされる。強靭性 (tenacity:きょうじんせい)
引張強さや靭性と同義語。材料の強さと靭性を合わせ有する性質の優劣をあらわす用語。金属間摩耗 (intermetallic wear:きんぞくかんまもう)
→引張強さ、 靭性
金属同士の摩擦により摩減が起こることをいう。回転、振動、硬度、熱間等の環境が寿命に大きな影響を与える。結晶粒 (grain:けっしょうりゅう)
金属は多くの微少の結晶からできている多結晶体である。そしてその結晶の一つ一つを結晶粒という。この結晶粒の境を結晶粒界といい不純物が集まりやすく「粒界腐食」など腐食されやすい場所である。金属の結晶粒の大きさは0.01〜0.1mmぐらいである。結晶粒の微細化 (けっしょうりゅうのびさいか)
結晶粒が粗いと強度(引張り強さ、伸び、衝撃値)が低い。結晶粒は溶融金属を冷却する時、遅いと結晶が粗くなり、強度がないため鋼材としては使用できない。この時850℃以上に再度加熱して急冷したり、鍛造する事により結晶粒を細かくすることにより強靭性材として高珪素合金 (high silicon stainless:こうけいそごうきん)
使われる。
i(珪素)の成分が高い合金のこと。ステンレスの中ではシリコロイ鋼が4.5%と高い。ステンレスのほとんどは1.0%以下である。ステンレスの中でもSUSXM15J1は3.0〜5.0%であるがCが0.08%と高い。シリコロイ鋼の特徴はSiが4.5%と高く、Cが0.02%以下と低いことに起因する。抗張力 (tensile strength:こうちょうりょく)
→引張強さ硬度 (hardness:こうど)
→硬さ孔食 (pitting corrosion:こしょく)
すきま腐食の一種であり、「点食」ともいう。アルミやステンレスの不動態被膜面が有機物などの異物が接触している箇所で、あるいは塩素イオンの溶液中で、主に中性付近の塩素イオンが吸着して部分的に被膜が破壊されて内部に浸透する腐食である。固溶化熱処理 (solution heat treatment:こようかねつしょり)
合金において、一般に温度が高くなるほど基本金属に加える合金元素は溶け込みやすくなる。したがって、合金固有の温度に加熱後急冷すると、低温では析出するはずの合金元素が固溶(溶け込み)したままとなる。これを固溶化熱処理といいう。固溶体処理加熱温度 ステンレス1000℃〜1100℃前後